台風ががまだ治らない今朝、海風に飛ばされて倒れている海鳥を保護いたしました。
こんなことがあるのですね…
台風が来ても、大抵そのタイミングに奄美にいないことが多く、こんな経験は初めてでした。
奄美は、台風に見舞われることしばしばですが、私の暮らす安木屋場は、奄美の中でも海が荒れ最も風の影響を受ける地域と言われます。激しい風と共に、海から砂が運ばれて家の窓を叩くほどです。
早朝、夫が運転する車に強風に飛ばされた一羽の海鳥が強打し倒れてしまいました。
しばらく様子を見ていると、何とか必死に翼を広げ飛び立とうとしているのですが、脳しんとうでも起こしたのか力尽きている様子。私たちは、見るに見兼ねて、家に戻り毛布でそっとくるみ獣医さんのところへ… そして、無事保護して頂きました。
快復するまで、しばらくこちらでお世話になったその後は、ひとりで大空へ羽ばたいて、自分の行くべき場所へと飛んで行けますように。
荒れる海を見つめながら、そう願わずにいられませんでした。
しかし、可哀想な海鳥の世話をしながら、愛おしさに触れ優しい気持ちになっていくようで、この海鳥に出会えたことに感謝が湧いてくるのでありました。
きっと、元気になった姿を見せてくれるのではないかしら…私は、祈っています。
奄美より…
鶴阿彌