出雲大社御奉納 その1

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皆さま、いつもありがとうございます。

今日は、新月ですね。令和が開けて早一ヶ月、忙しい日々を過ごす中、ちょうど一年の半分を迎えた6月1日、島根県は出雲大社にて正式参拝重ねてアマミ舞御奉納という素晴らしい機会を頂き、お陰様を持ちまして無事執り行うことが出来ましたこと、ご報告申し上げます。

出雲大社でのご奉納は数年前にもさせて頂きましたが、アマミ舞としては初めてでありまして、しかも、令和元年を迎えて初めての御奉納が出雲大社となったことで、どのような舞を神様に捧げて良いのか、私なりに悩みました。

天皇皇后両陛下がご即位され、令和という新たな時代を迎えた今この時に、しかも出雲とあって、ここはもう今までの舞ではないように感じ始めてはいたものの…

 

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私の心にあったのは、例えどんな時代になったとしても、人の心に触れるものを残していきたいという思いでした。もし、そういうものを表現することが出来たなら、それは忘れ去られることはなく、必ずや何らかの形で残っていくに違いない…その思いでした。そして、今こそ私たちにとって聖なる器であるこの肉体を輝かせること!それがとても大事なことに思えて仕方なくて、体の動作を活かすような振り付けを創作しなくてはと思う次第でありました。

 

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そして、出雲の美しい大地に思いを馳せ、自然に自分の中から湧いてくるイメージを膨らませながら思いつきましたのが、「わらべうた」や「童謡」だったのです。すると、どんどん振り付けが私の頭の中に舞い降りてきて、もう楽しくてたまらなくなってしまいました。私の大切なアマミ舞の弟子たちの喜ぶ顔が目に浮かんできて、迷いがなくなり創り始めました。

アマミ舞の基本の舞である「あわのうた」から始まり、この度出雲大社拝殿にて御奉納させて頂きましたのは、昔から歌い継がれてきたこれらの作品に歌と舞とセリフによって、ひとつの物語を演じるかのように舞い、御奉納させて頂きました。

 

―今回の選曲は以下の通りです―

・ずいずいずっころばし

・あの子はたあれ

・叱られて

・七つの子

・いろはにほへと

・かごめかごめ

・ふるさと

 

限られた時間内での稽古ではありましたが、集中して稽古に励んでくれたアマミ舞メンバー達は、まるで童心に帰ったかのように満面の笑みを見せ、歴史ある出雲大社拝殿での奉納を深い祈りの中で大きな歓びを受け取ったのだろうと思います。

 

 

今回、古代から伝わる真菰の神事である凉殿祭(すずみどののまつり)もあり、夫の大江が奄美の地で育てた真菰を奉納させて頂くこととなりまして、二重の歓びに湧きました。これまで積み重ねて来た努力が今やっと実を結ぶことができ、感慨深い思いです。今日まで暖かく見守り続けて来て下さった皆さま心にから感謝したいと存じます。

 

誠に、誠にありがとうございます。

花柳 鶴寿賀

 

 

本日は、皆さまへ無事御奉納が執り行われましたこと、ご報告申し上げます。

そして出雲のお話は、まだ続きます。

 

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