鈴之位 授与式

9月も最終日となり、ここ奄美も随分と涼しく

過ごしやすい季節が到来しました。

まだ冷房を使用しながらも、風の香りには秋を感じています。

本日は、週末に行われました

鈴之位 ご奉納、授与式について

ご報告いたします!

この度、新たに鈴之位として誕生いたしましたのは、

アマミ 厚(あん)さん です。

8月に大分で鶴先生より鈴之位のお稽古を数日受けられ、そして今月、

今井大権現さまでのご奉納、授与式を迎えられるため来島されました。

尾方 厚子さん通称あっちゃんは、いつも明るく元気ハツラツとされ

たくさんの面白く深いお話しをお持ちの大分県のママです。

アマミ舞に出会う前から、あわの唄をうたっていたそうで、踊りも作って舞っていたという

とても活動的な女性です。

今回の奄美大島でも、到着して早々からお稽古が始まり、

鈴之位の課題曲、舞の稽古は非常に集中したものとなり、

翌日の試験、本番にむけて緊張が高まる様子を共に感じました。

私自身もお稽古に同席させていただくことは深い学びとなり、

また、久しぶりの仲間との稽古は、

何ものにも代えがたい、非常に楽しく喜び溢れる時間となりました。

2日目の朝は、安木屋場の昔から神聖な儀式をされていた海の場所で禊をし、

立ち神さまと共に
禊をする海の真正面にそびえる今井大権現さまのお山 これから向かう山頂に太陽が輝く

鶴先生のご主人さま、大江さんの多大なるサポートのもと、未明に降った大浄化の大粒の雨のぬかるみも幸い大きくなく、

無事、山頂まで登りつくことができました。

ここから急な参道の石段を登ります
鳥居の前から見える美しい海やリーフ

普段、この今井大権現さまを大切に守ってらっしゃる大江さんと鶴先生。

山頂の境内に着くまでも、ずっと枝をはらったり、草を刈ったりしながら登り

そして境内でも、お掃除、お水やお酒お榊のお取り替え、海の砂を運び積んだりと、、、

いつもされていらっしゃることを、

私たちも少しでもとご一緒にさせていただきました。

そして場も美しく掃除され整い

境内からまた大切な場所へのご挨拶も済ませ

いよいよご奉納・授与式となりました。

晴れてアマミ 厚(あん)さんとなられた彼女の舞は、それまでの稽古の数倍力強く、気迫を感じる素晴らしい舞でした。

そして、私アマミ稲菜からは、お祝いの舞として 『いろは』と『天のみとびら』を舞わせていただくことになり、

最後は、鶴先生の舞で祈りを捧げました。

授与式は非常に美しく、厳かで

これからアマミ舞の鈴之位として世の中のお役に立っていけるよう、という素晴らしい言葉が深く響かれた厚さんでした。

奄美の芭蕉糸と、天然石の叶結びのご神具お飾りが贈られ着けてみた様子

全て滞りなく終了し、外に出ると

太陽の強い光が急に差しはじめ

天からの祝福を感じずにはいられませんでした。

下山は、それまでの緊張から解き放たれ

リラックスして1日の全ての奇跡に感謝しながらの道中となりました。

美味しい直会のお食事にて1日の締め括りとなり、夜は私たち夫婦の誕生日会を企画していただいておりましたら、

なんと厚さんも、私たち夫婦と同じ誕生日と判明し!!

まさか、3人同じ誕生日のバースデーパーティとなりました。

翌日もお稽古にまた励まれましたが

初日夜には、安木屋場集落の皆さんの唄や踊りの歓待を受けたり

他にも奄美を濃く楽しまれて帰られたご様子に、とても嬉しくなりました。

奄美には、友が帰る寂しさを唄ったうたが多いとは聞きましたが

これだけ行き来しやすい便利になった現代でも尚、

別れの寂しさはあり、またすぐの再会、来島を約束しました。

やはり、アマミ舞のお稽古やご奉納、鶴先生や仲間と過ごす時間は

時空を越え、まさに天と地がひとつとなり

それぞれの魂の記憶を目覚めさせ、本来の自分に還るときとなるように感じ、

深い喜びに満ち溢れている自分自身の感覚に気が付きました。

またこれからも、仲間の来島、一緒にアマミ舞の稽古を通して身体、心を磨いていけることが楽しみでなりません。

改めまして、新・鈴之位 アマミ 厚さん、おめでとうございます。そしていつも私たちを教え、導いてくださる鶴先生、その深い愛にありがとうございます。

春分・秋分に龍の目が見られる夕陽スポットにて

アマミ 稲菜 拝

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